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縅糸(おどしいと)
威糸は、小札に空けた穴を通して小札板同士を縦方向に連結するように繋がれたカラフルな紐のことをいいます。
紐の素材としては、革紐か綿紐または麻紐を使うのが本来の姿でしたが、平安時代末になれば、国風文化を象徴する如く豪華絢爛な組紐を使用することが多くなりました。組紐の素材は大抵の場合は正絹です。威作業には様々な手法があり、その創意工夫された意匠的価値は海外からも極めて高い評価を受けています。
さて、時代が下るに従って小札の大きさが細かくなってゆき、それに従って縅糸のサイズも細く繊細になってゆきます。
平安時代の縅糸の幅は15mmを超えるのが一般的でしたが、室町時代末期になれば7〜8mm程度の幅となります。
文様
縅(おどし)とは、小札板に規則的に空けた穴に紐(縅糸)を通していくことにより、小札板を縦方向に連結してゆくことをいいます。ここで表すのは一例であり、表現技法には限りはありません。古来日本人のセンスの良さが窺い知れる一級の美意識の表れです。
文様
縅糸の素材は、正絹の組紐であることが一般的ですが、麻紐や鹿革で威すこともよくあります。
縅
正絹組紐の縅はとても美しいです。
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